消化器内科医のひまつぶし

医療関係を中心に?日々起こった事、思った事書いていこうかと思います。

【役に立ったらいいな】肺炎ワクチン。

f:id:dr_susie:20181023140314p:plain

皆様お疲れ様です。

今回は肺炎ワクチンについて書いてみようかと思います。

結論に急ぐ方はコチラから

 

 

最近よく耳にする肺炎ワクチンですが、正式名称は

肺炎球菌ワクチンと言います。

その名の通り肺炎球菌という肺炎を起こす菌に対して免疫を獲得するためのワクチンです。

しかしながら肺炎を引き起こす菌は肺炎球菌だけではありませんので、

全ての肺炎を予防するわけではありません。 

「ワクチン打ったのに肺炎に罹った」と話される方が結構いらっしゃいます。

 

また肺炎球菌の中にも種類があり、

肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌の一部に対して抗体を作る

ものですので、

肺炎球菌ワクチン打っても肺炎球菌による肺炎に罹る

事もあります。

 

だったら打たなきゃいいとなりそうですが、そうでもありません。

 

現在肺炎は本邦における死因として第3位(2013年調べ)であり、

死亡していない人数を合わせると、非常に多くの人が罹る疾患となります、

 

その中で原因菌として一番多い肺炎球菌(30%位)をカバーするということは上記の点はあったとしてもかなりの患者さんに恩恵を与えるワクチンとなってきます。

 

また肺炎は高齢者に多く、肺炎により死亡した患者さんの約95%は65歳以上でした。

この事からワクチンを打つ年齢としては65歳以上からが推奨されています。

 

(小児に対するワクチンについては意味合いが違うのでここでは割愛させて頂きます)

 

また現在本邦においてこの肺炎球菌ワクチンには以下の2種類があります。

●ニューモバックス

●プレベナー13

 

●ニューモバックス

これは1988年からあるワクチンで、現在65歳から助成金の対象になっているワクチンです。これは肺炎球菌の中で肺炎を引き起こしやすい23種類という比較的広範囲をカバーできるワクチンとなっていますが、抗体を作る力が弱いため5年すると効果が減弱する可能性があり、2回接種することが推奨されていました。

 

●プレベナー13

これは2013年にできたワクチンで助成はなく任意接種(11000円位)となります。

これは13種類の肺炎球菌をカバーする、ニューモバックスよりは狭い範囲のカバーとなりますが抗体を作る力が強いですので1度打ったら終わりというワクチンです。

 

ではどちらがいいのかという話になりますが、実はこの2つそれぞれカバーしている範囲が違いますので、

【両方打つ方がいい】と言われています。

 

ワクチンを打ったことがない方は

【プレベナー13】 → 6-12か月空けて 【ニューモバックス】

 

ニューモバックスを打ったことのある人は

1年以上空けて 【プレベナー13】 → 6か月以上 かつ ニューモバックス初回投与から5年以上空けてニューモバックス】再投与

 

といった打ち方が推奨例の一つです。

打ち方については助成金の問題もあるので一つではないですが、65歳になる方は一度相談してみてください。

 

             【結論】

●65歳以上の方は肺炎球菌ワクチンを接種した方がいい。

●肺炎球菌ワクチンには2種類ありできれば両方接種が望ましい。

●接種の仕方は助成金の問題もあるので病院で相談して下さい。

●肺炎球菌ワクチンを打っても肺炎に罹らないわけではないので、日頃からの手洗いうがいなど予防を心がけて、調子が悪いときは早めに医療機関へ受診してください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!